

鈴木亜弥
高校卒業後すぐに入社しましたから、現在で7年目です。就職を意識する時期に入って、昔からやりたかったお菓子づくりの仕事もいいな、と考えたんです。実際に入社できたのは良かったですけれど、何もわからないずぶの素人状態でしたから、最初は覚えることだらけで大変でしたね。私はそれまで人から「マイペースだね」と言われることが多くて、それは誉め言葉だと思っていたんですが、社会人になってみて、実はどうやら長所ではないということに気づきました。要は「のんびりしてるよ」と(笑)。最初は指示を受けた通りのことを何とかこなしながら、なるべく迷惑をかけないようについていくことだけで精一杯でしたね。
まだまだ自信を持ってやっているとは言い切れないですけど、仕事を楽しくできるようになったのは3年目ぐらいからですね。入社してすぐに、社長から「新しい商品を考えてみな」と言われ、当時はどうしていいかわからなくて、正直、苦痛の連続でした。でも3年目でやっと商品として成り立つものが完成したんです。確か夏向けのゼリーだったと思います。それからですね。ただ仕事が大変だったという段階から、この職場で働くことが楽しい、商品をつくることがおもしろいって気持ちになれたのは。やはり自分の考えた商品が形になった時はすごく嬉しいですし、やりがいにも繋がりました。
私は他のお店で働いた経験がないので正確にはわかりませんが、菓匠たけだの特長でもあり、全スタッフにとって働きやすい点は、失敗しても社長や先輩方が決して頭ごなしに怒ることがないことだと思います。「失敗したのはこれが原因だと思うから、次からはこうしてみようか」と助言・説明を丁寧にしてくれる。こういう職場だから私は頑張れたんだと思います。職人も接客担当も、スタッフは親しみやすい人ばかり。また、社長は商品をつくるうえで流行や季節感を取り入れることに敏感なセンスを持っている方です。一緒に働いていて勉強になることが本当に多いですね。
お客様に「美味しい」とご満足いただくこと。提供する側としては、やはりそのことに尽きますよね。だからこそ、つくり手としてもっと成長したいと思います。新商品の開発、その日の気候や温度差による材料の取扱いに対する配慮、混雑時はいかに商品を切らさないで効率的に商品を出せるか、などなど。クリアしていくべき課題は他にもたくさんあります。様々な点でもっと向上し、一層お客様にご愛顧いただけるよう、これからも努力したいです。
できるだけ多くの人にご来店いただいて、菓匠たけだのお菓子をたくさん食べてほしい。個人的には、どーんと売れて評判になるようなヒット商品を生み出したいです。幸い、当店では洋菓子も和菓子もつくっているので材料が豊富に揃っています。ですから洋と和の要素を取り入れたアレンジもしやすい利点があるんです。お客様に喜んでもらえる商品を生み出し続けることで、今以上に「また行きたい」、「また食べたい」と感じていただけるお店づくりを実現していきたいですね。
取材日:2009年7月16日
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